宅建試験の受験を決めたときに何から始めたら良いか悩んでしまう方も多いかと思います。
特に、独学で合格を目指す場合には行動計画が重要です。
この記事では、試験までの流れと行動計画の作成方法・勉強法を解説しています。
試験の概要や難易度については、前の記事で解説しています。
①テキストを準備する
テキスト選び
テキスト選びは正直重要です。
勉強を開始してから合格するまでの間、テキストはあなたの「相棒」になります。相性や「相棒」が優秀であることは重要です。
資格スクールで学習する場合は、理解できない部分を講師に質問する事で解決できるため、要点となる部分が簡潔にまとめてあるテキストで十分です。
独学の場合、わからないところを簡単に質問することができません。
そのため独学で合格するためには分かりやすく丁寧に解説してくれるテキストが必要です。
ただ、テキスト選びに貴重な時間を使うことはもったいないです。
それよりも早めに計画を立て、テキストを読むことに時間を使ったほうが良いです。
宅建は人気の資格なので、テキストの種類も多いです。
私も実際本屋さんに行き1冊ずつ目を通してみましたがテキスト選びに苦労しました。
1冊目に購入したものは読んでいる途中で断念してしまいました。
同じようになってほしくはないので、実際に使って合格したテキストの紹介をします。
宅建独学おすすめテキスト
メジャーなテキストですが圧倒的に読みやすいです。
フルカラー(意外と少ないです。)で図解が多く、見るだけで理解できるように作られています。
テキストについては次の記事で紹介しています。
②計画を立てる
試験日までの時間を確保
テキストの準備ができたら計画を立てましょう。何事も計画8割です。ここが成功すれば合格する確率は一気に上がります。
はじめに、計画表を作成する事をお勧めします。ポイントは試験日までの自分の予定を考えて作成する事です。
休日は多めに進めるなど、1日のうちで確保できる時間を考えて計画すると良いでしょう。
計画表を作成
カレンダーを確認しながら、試験日までに全ての項目が終えられるように作成してください。逆算して自分の勉強開始日を決めます。
令和4年度版の計画表の見本を作成してみたので、参考にしてください。
見本は土日祝を休みとして「おすすめテキスト」2022年版を使用した場合の計画表です。
宅建計画表の実施項目
受験申込 | テキスト読む | テキスト学習 |
問題集1回目 | 問題集2回目 | 問題集3回目 |
法改正対策 | 過去問 | 試験 |
③受験申込
郵送又はインターネットで申込をします。
郵送申込は7月1日から7月29日迄です。
インターネット申込は7月1日(9:30)から7月19日(21:59)迄です。
重要なお知らせが発表されています。
コロナウイルス感染症の影響による会場の確保が困難となっているため、試験日が10月16日(日)と12月18日(日)に振り分けられる可能性があるようです。
振り分けの基準は明示されていませんが、早めに申込みしたほうがよさそうです。
詳しくはこちら不動産適正取引推進機構HPリンクから確認してください。
④テキストを読む
計画表の作成ができたらテキストを読んでいきます。
宅建の勉強では普段使わないような言葉がたくさん出てくるので、ページが進みづらいと思います。
一生懸命理解しようとせず、まずは最後まで読み進めたほうがいいと思います。
読んでいるうちに後から理解ができてくるので軽い気持ちで読んでみましょう。
この段階で内容が難しいと感じたとしても心配は要りません。
焦らなくて大丈夫です。
自分で決めた勉強期間まではこれだけでOK。時間に余裕があれば2回読んでみましょう。
⑤テキスト学習
自分で立てた計画の勉強開始日を迎えたら、いよいよ本格的に勉強を開始します。
まずはテキスト学習を行います。
事前にテキストを読んでいるとスムーズに進められると思います。
ここからテキストの内容をしっかりと理解をするために学習をしていきます。
ノートの使い方など学習の仕方については自分の得意な方法で構わないと思います。
おすすめのテキスト学習の方法も載せているので参考にしてみてください。
ここで注意することがあります。
実際の学習日が計画表の予定日より遅れないように進めてください。
私の場合は、テキストの内容で重要な部分を紙に書きながら進めています。
他の試験のときも同じようにするのですが、ノートは使わないでA4のコピー用紙に赤ペンでひたすら書いて覚えます。
あとで書いた内容を見直すことはしないので、自分にしかわからないような汚い字でとにかく書いています。
基本的には、ただ読むよりも書いたほうが覚えられます。
⑥問題集を解く
テキスト学習を終えたら、問題集を使って問題を解きます。
テキストで理解したつもりでも問題を解いてみると間違えることがあります。
問題を解くことが合格のためには一番大事です。
理解できていない部分がわかる!
覚えるポイントを理解できる!
問題を解いたあとの復習をしっかりとして、理解をしながら進めてください。
問題集は3回解きます。
1回目:問題集の問題を全て解く。
2回目:問題集1回目で△と×の問題を解く。
3回目:問題集2回目で△と×の問題を解く。
問題集には理解度をチェックする欄があるので、答え合わせをするときに記入します。
〇…理解して正解 △…正解はしたけど自信がない ×…不正解
私の場合は問題を10~15問解いたあとに答え合わせと復習をします。
問題集では同じ項目の問題が数問続くため、1問ずつ答え合わせをすると次の問題の答えもわかってしまいます。
項目が変わるところまで続けて解いてから答え合わせをすると、復習もまとめてすることができ効率が良いです。
テキストと問題集の勉強だけで理解するのは少し不安という方にはWebの利用という方法もあります。
Webの利用については、次の記事で紹介しています。
⑦法改正対策・過去問
法改正・過去問
試験直前期になったら、法改正情報を必ず確認しておきます。
過去問は時間を測定して解きましょう。
過去問で合格ラインを超えると自信が出てくると思います。
ここまでくれば、合格できる状態になっているはずです。
独学で合格するために
独学で勉強して合格するためには計画どおりに進めることが重要です。
作成した計画表のとおりに進めることができないと勉強の途中で試験当日を迎えることになってしまいます。
そうなってしまえば合格は難しいです。
計画どおりに進めることが合格するために最も重要で、かつ難しいところです。
皆さん忙しいと思います。仕事や家庭、趣味そして付き合いもあり、また急用が入るなどにより計画どおりに進められないことが必ず出てくるでしょう。
そのときに大事なのは、翌日以降にできるだけ早く後れを取り戻すことです。
そうしてまた作成した計画表のとおりに進められるようにしましょう。
ここは自分との戦いです。正直つらいですが、試験日までは頑張ってください。
⑧試験
試験は集中力が大事です。
試験問題は、ひっかけの文章が多いです。
見落としにより不正解にならないよう集中して受験しましょう。
集中力には前日の睡眠も大事です。
前日遅くまで勉強し過ぎてパフォーマンスが落ちないように気をつけてください。
コンディションは大事です。
不安な部分もあるかもしれませんが、満点とれなければ不合格という試験ではありません。
宅建試験当日を迎えるまで多くの努力をしたと思います。
合格できます。自信をもって受験してください。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
皆様の合格を心よりお祈り申し上げます。
宅建試験合格後の流れについては次の記事で紹介しています。