宅建試験に合格すると合格証書が送られてきますが、合格しただけで免許証(宅地建物取引士証)が受け取れる訳ではありません。
宅建試験合格者から宅地建物取引士になるためには登録手続が必要です。
登録手続には要件があり実務経験が2年以上ある方は問題ないですが、実務経験が無い方は登録実務講習を修了する必要があります。
この記事では、登録実務講習の疑問を解消するための解説をしています。
登録実務講習とは
登録実務講習とは、国土交通大臣の登録を受けた講習のことで実務経験が無い方が宅地建物取引士になるために必ず受けなければならないものです。
登録実務講習を修了すると「2年以上の実務経験を有する者と同等以上の能力を有する者」と認められ、資格の登録手続ができる状態になります。
登録実務講習はいつまでに受講する?
登録実務講習は試験に合格していれば、いつでも受講することができます。
しかし、宅建試験合格から宅地建物取引士証の交付申請までの期間が1年を超えると、登録実務講習の他に法定講習というものも受講しなければならなくなります。
1年以内に登録実務講習の修了と宅建資格登録が完了すれば問題ないのですが、どちらも期間がかかるので、なるべく早いほうが良いと思います。
私の場合は、合格証が届いた日に登録実務講習の申込をしました。
登録実務講習にかかる費用は?
登録実務講習を行っている機関は20程度あります。実施機関により料金に違いはありますが、20,000円から22,000円程度のところが多いです。
早割で2,000円程度安くなるところもあるようです。
登録実務講習の実施機関の選び方
登録実務講習の実施機関(ほぼ資格専門学校です)は、20程度ありますが、基本的にはスクーリング(会場に講義を受けに行く)が必要になります。
お住まいの地域から通える講習会場がある実施機関の中から選ぶのが基本です。
私の住んでいる地域は田舎なので、通える会場は2つしかありませんでした。
スクーリングは2日間受講しますが、実施機関によって平日や土日の連続や同じ曜日で2週連続等様々なスケジュールで行っていますので、自分の予定に合わせて選ぶと良いと思います。
カリキュラムに関しては国土交通大臣の登録を受けている講習ですので、どの実施機関で受講しても内容はほぼ変わらないかと思います。
なので、通える会場と日程だけ考えて申込すれば問題ないです。ちなみに登録実務講習実施機関はこちらから確認ができます(国土交通省HPリンク)。
私の場合は、日建学院で受講しました。
登録実務講習の内容
登録実務講習の内容は事前課題(教材を利用した自宅学習)とスクーリング(会場での受講2日)で構成されています。
登録実務講習の申込をすると、教材が送られてきます。教材はDVDとテキスト、問題集です。
スクーリング受講日までにDVDを見て、テキストを読み、問題集を解きます。
スクーリングでは、重要事項説明書や売買契約書の作成がメインです。
登録実務講習の修了試験は難しい?
宅建試験のように法律を暗記する必要が無いため、登録実務講習の修了試験は難しくないです。
スクーリングの最後に修了試験がありますが、私が受講した日建学院では、欠席等の重大な理由を除くと修了できなかった人はほぼいないということでした。
修了試験にはテキストとスクーリングで使用するワークブックの持ち込みが可能だったので、不安な部分は確認しながら回答をすることができました。
それよりも、宅建試験と比べると日常生活に近い内容(家を売買したい人が来店したときの対応等)だったので、面白かったです。
スクーリングと修了試験のカリキュラムはこんな感じでした。
長年、不動産業に従事されていた方が講師のようでしたので、講義の合間に興味深い体験談を聞くこともできました。不動産の仕事をしてみたいと思うような充実した講習でした。
個人的には修了試験のことは気にしないで、気楽に受講しても良い感じだと思います。
修了証が届いたら資格登録申請の手続
登録実務講習を終えて修了証が届いたら資格登録申請の手続きをしましょう。合格後の手続きも多いですが、もう少しです。
資格登録申請は次の記事で紹介しています。