宅建を「独学」で合格するために
「独学」では難しいのではと感じる人も多いかと思いますが、宅地建物取引士資格試験は「独学」でも十分合格できます。
「宅建は合格率が低いから難しそう」という話を多く聞きますが、合格率=難易度ではありません。
では、何故難易度がそれほど高くないのに、合格率が低いのでしょう。
学習を始める前に、宅建(宅地建物取引士)試験について理解しましょう。
宅建受験者の全てが本気で合格しようとしている訳ではない
宅建試験というのは、受験者がものすごく多い資格試験のひとつです。ちなみに、令和3年度の受験者数は、約23万人です。
年1回受験の国家資格としては最も多い受験者数となっており、人気の高さがわかります。令和2年度はコロナ禍ということもあり減少しましたが、令和元年度まで6年連続で増加しており、令和3年度は令和元年度も超えて過去最高の受験者数でした。
- 就職や転職の役に立つ。会社によっては資格手当が支給される。
- 不動産の知識を深める事ができ、仕事や日常生活の役に立つ。
- 受験に年齢や学歴等の条件が無い。
- 会社が必要としている。
ですから、このような人たちが多くいます。
魅力的な試験だな。自分の住んでいる都道府県で誰でも受験できる。受験には7千円必要だけど。試験内容もマークシート4択だけで、記述は無いし。50問中35問程度当たっていれば合格みたいだし。とりあえず受けてみようかな。
取引士の免許があれば仕事に役立つし、会社から資格手当も毎月2万円支給されて給料アップする。あれば良いことはわかっているけど…。勉強は苦手だし毎年落ちている。でも上司から言われているし。合格は無理でもとりあえず試験は受けなきゃ。
※資格手当の金額は、勤務する会社によって異なります。
その結果、分母(受験者の人数)が大きくなり合格率が低くなっています。
合格者数を一定にするために毎年合格点を変えていますが、すごく難しい試験ではないので安心してください。
年度によって多少の違いはありますが、宅建試験の合格ラインは100点満点でいうと70点です。80点とれば必ず合格できます。
受験者数や合格率はまったく気にしなくて構いません。自信をもって受験してください。必ず合格できます。
しかも宅建試験は、英検や数検とは違い受験者のほとんどが働いている人です。働きながら取得できる国家資格です。
宅建試験合格者の職業を見ると以下のようになっています。
不動産業:31.2%、金融関係:11.4%、建設関係:9.2%、他業種:24.3%、学生:13.1%、主婦:3.7%、その他:7.0%
不動産適正取引推進機構:令和3年度宅地建物取引士資格試験実施結果の概要より
合格の「鍵」は勉強時間の確保
合格率が低い理由のひとつでもありますが、皆さん忙しいと思います。十分な勉強時間を確保することに苦労すると思います。
しかし内容を理解しないまま受験をすれば合格することはできません。
せっかく大事なお金を出し(テキスト代、受験料)、手間をかけ(申込等)、貴重な時間を使う(試験当日や試験前の勉強時間)のです。
無駄になってしまったらもったいないですよね。
2か月間は多少不便な生活(お酒を減らしたり、テレビの時間が減ったり)になるかもしれませんが、時間を確保して短期間で集中して取組み1回で合格しましょう。
宅建試験は合格が一生有効です。宅建士の資格が今すぐ必要でない場合もあるでしょうが、人生100年時代といわれる現代を生きる私たちにはリスクヘッジが重要です。
時代の流れも速く、今の状態が10年後、20年後も続く保証はありません。大企業で働く人でさえも、社会情勢の変化や予期せぬ事態が起こったときには、現在の収入や雇用が維持できない可能性もあります。
そんなときに資格があるのと無いのとでは違うのではないでしょうか。あるだけで、現在の生活においても、心にゆとりが生まれるはずです。
受験する気持ちになったら、さっそくとりかかってみましょう
ここから実際の行動の流れを説明したいと思います。実行さえできれば合格できるはずです。
- テキストを準備する
- 計画を立てる
- 受験申込
- テキストを読む
- テキスト学習
- 問題集を解く
- 法改正対策・過去問
- 試験
詳細については、次の記事で解説しています。